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The Corona Times

素晴らしき哉、人生!-It's a Wonderful Life-

201501 家族という病 -下重暁子-

読書
久々に新書を読みました。
「家族ほどしんどいものはない」というコピーに惹かれて衝動買い。
読後、自身の家族感についても色々思案しました。
 
両親が共に健在で、子供は二人、時にはペットの犬もいる、みんなに笑顔あふれる暖かい家庭・・・。
広告やCM、時にはドラマや映画で上記のような幸せな家族の風景が正しいと私たちは無意識のうちに植え付けられていますが、そんな家族は果たして多数派なのか、その価値観に苦しめられている人も、その価値観の為に家族に対して思考停止に陥っている人もあるのではないか、と筆者は問いかけます。
 
家族といえど、他人の集まりであり、他人が一番深く関わりあう場であれば、そこには数多くの感情や事件が起きます。
世の中を騒がしている家族間での殺人事件等・・・。
私は、「なぜ家族同士がこんな事件を!」とは思いません。むしろ、関係が密になってしまう家族だからこそ、起きてしまう事件も多いと考えています。
私は、自分の周りを見渡してみても、何も問題を抱えていない家族が決して多いとは思いません。
夫婦仲が悪かったり、夫婦仲がよいと思えば親子関係が上手くいっていなかったり。
そもそも、数十年前、祖父母の代にプラスちょっと遡った程度でも、養子や妾、家族の構成だって今とは違ったでしょうし、戦後は今でいうシングルマザーに当たるのでしょうか、過酷な環境の中女手一つで子供を育てざるを得なかった家庭だって多かったと思います。
 
家族=幸せの象徴なんかでは決してないと思いながらも、でも、かけがえのない存在で、心の拠り所であることは確かな「家族」という関係。
家族の中の母親、父親、兄弟という役割に捕われることなく、自分自身も、そして家族一人一人を個人として見つめることができた時、自立の意識が生まれ、本当の意味で家族のことを知り、他人だからこそ、家族でいてくれていることに感謝し、心地の良い距離感を得ることができるのではないでしょうか。

 

 

家族という病 (幻冬舎新書)

家族という病 (幻冬舎新書)

 
家族という病 (幻冬舎新書)

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