The Corona Times

素晴らしき哉、人生!-It's a Wonderful Life-

201502 ココ・シャネル 女を磨く言葉 -高野てるみ-

獅子座の女、ココ・シャネルの名言集。

働く女性、世界に影響を与えたキャリアウーマンの先駆者としてのシャネルの言葉には、勇気づけられること、気づかされることが沢山ありました。
 
本書の構成に倣って、ファッション・恋・仕事・美意識の4つのジャンルから私が気に入った名言を記しておきます。
 
 
・ファッション
「わたしは女の肉体に自由を取り戻させた。」
 
女性がコルセットをまだ常用していた時代、シャネルはくるぶしの見える丈の短い、そしてゆったりとした着心地のジャージー素材のドレス(今でいうワンピース?)を発表し、一大センセーションを巻き起こしたそうです。
シャネルの出現で、コルセットや丈の長いドレスで動きを制約されていた女性達がいかに感銘を受けたかは想像に難くありません。
女の肉体に、と言葉では表されていますが、身につけているものが身軽になったことで、女性の意識もどれほど自由になったことか。
女性解放をファッションという分野から押し進めたシャネル。彼女のおかげで謳歌できている自由が、今の私にも確実にあるはずです。
 
 
・恋
「家で待つだけの女になってはいけない」
 
家で待つこと(=家に入ること)を選択して生きていくことも、その人ぞれぞれの価値観や環境もあるので、私はいいと思います。でも、シャネルの伝えたいことは、物理的に家で待っていることを選んだ女性でも、自立の心を忘れないことなのかな、と。
相手に依存しきることなく、自分の人生を自分でコントロールしていく意識を失わずに生きていくこと。シャネルの自立心の高さを感じることのできる一言です。
 
 
・仕事
「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためにどんなことでもしなさい。」
 
仕事に限らず、どんなこともやったことがなければできないのが当たり前。何かを成し遂げている人たちだって、最初は何も持っていなかったはずです。
しかしとかく私たちは既に持っている人達のそれまでの努力を認めずに、勝手に自分には無理と諦めたり、あの人は特別だと思いがちです。
既に持っている人をうらやむのではなく、そして持っていない事を素直に認め、がむしゃらに泥臭く追い求めることを恥ずかしいと思わずに、精進していきたいものです。
 
 
・美意識
「現実的であることは、ちっとも夢がないじゃないの。わたしは夢を見ていたいのよ。」
 
日々の雑事に精一杯で、夢を見ることをたまに忘れてしますのですが、私には夢なのか、野望なのか、想う未来があります。
年齢によって私の夢も形を変えているのですが、常に何かしら手に入れたいもの、憧れるものが必ずあります。
夢を語って悩んだこと、がむしゃらに頑張ったこと、達成した時の高揚感、挫折して出会う新しい価値観や出会いは、自分の人生をこの上なく豊かにしてくれると私は思います。
そして、夢を語ることは未来を語ること。
そこには一切のネガティブさはなく、爽やかな前向きさがあります。
いつかは終わる自分の人生なら、沢山の夢を見て、精一杯前向きにがむしゃらに一瞬一瞬を生きていきたいと思うのです。
 
 

 

ココ・シャネル 女を磨く言葉 (PHP文庫)

ココ・シャネル 女を磨く言葉 (PHP文庫)